地熱 - 抗井検層サービス
Iceland GeoSurveyとの協働の下、GSEは、ISO 9001規格に準拠した地熱分野に特に適した高度に専門化された設備を用いて、裸抗・ケーシング抗の検層サービスを提供しています。
Iceland GeoSurveyは、世界中の地熱フィールドにおける検層分野において長い歴史と経験があり、多くの有能な人材がコンサルテーションを行っています。
GSEは、地熱システムの地下状況の理解を促進するための地熱検層サービスや、以下の事項に関する解析のための情報提供を行っています。
- 地熱地帯の地下地質構造
- 地熱貯留層の広がりや規模
- 地熱貯留層モニタリングと生産予測
- 地熱貯留岩母岩の化学的・物理的・構造的性質
- 地熱流体の化学的及び物理的性質
- 地熱系内の化学的・物理的プロセス
検層操作は、2つの主要な温度カテゴリに分けられます。
測定されたデータは、4導体標準GOケーブルヘッドおよび6000m長の検層ケーブルを介して伝送されます。Warrior Data Acquisition SystemはScientific Data Systems社によって製造されたもので、主に使用されるデータ取得ツールです。
スリックラインケーブルを有するメモリツールおよび6000mを超えるケーブルは、高温抗井検層および抗井モニタリングに使用されます。計器は、時間および深さの関数として、主に温度および圧力データを収集し、記憶します。
検層の手法
温度・温度差(400℃)
熱流量を推定し、供給ゾーンを見つけ、地熱系の流体流動と生成温度を評価するために使用されます。
圧力検層(400℃)
岩石の浸透率、流体の粘性率、および圧力分布によって支配される、地層中の流体流量を推定します。生産は地熱システムの圧力低下につながります。
キャリパー検層
抗径を測定し、軟質地層を掘削した際に生じる孔径拡大箇所やケーシングダメージなどを検出します。ゾンデは、3つまたは4つのアーム(2対)を有します。キャリパ検層では、抗底から口元まで連続的に測定され、リアルタイムで地上にデータが送信されます。
比抵抗検層(16″, 64″)
抗井周辺の岩石の比抵抗を測定します。比抵抗は、多孔質媒体中の流体の塩濃度と温度、および岩石の空隙率に依存します。
中性子検層
装置内に置かれた中性子線源(Am-Be/Ra-Be)が、高エネルギー中性子を送出します。中性子検層は、孔隙率の推定に有用です。
テレビュア検層
音響パルスを放出し、周囲からの反射を検出し、抗井およびその周囲の形状、地層、割れ目、ケーシング損傷、および他の不連続面を検出します。
音波検層
地層の弾性波速度を測定します。
抗井内の流体サンプリング
流体の化学組成を分析します。
流体流動
連続流量計スピナーは、抗井内の流体流入・流出ゾーンを把握します。
セメントボンド検層 (CBL)
抗井内のケーシングのセメントスラリーを評価します。ケーシングが地層に十分に結合されていない場合、ケーシングは崩壊し、抗井に深刻な損傷を引き起こす可能性があります。CBL装置は、プローブ内の放出器からケーシングに沿って音波を発信し、音波エネルギーの減衰状況からセメンチングの状態を推定します。
カラーケーシングロケータ(CCL)
CCLツールの近傍の鉄の量の変動を検出するために使用されます。CCL 信号の記録は、ケーシングの接合部やケーシングの損傷の位置を特定するために使用されます。
ダウンホールビデオカメラ(80°C)
温度が80°C より高くない600m の深度まで動画を撮影できます。動画は、横向きまたは直接下向きに撮影することができます。この装置は、割れ目、ケーシング損傷などの調査に使用されます。
ジャイロスコープ検層
傾斜掘削で使用し、井戸の計画軌道に沿ってドリルビットを操作します。抗井の傾斜、方位(真北)およびジャイロツール面についてのリアルタイム情報が記録されます。この情報は、抗跡の正確な座標を計算するために使用されます。キックオフ角測定用と、坑井の連続的な測定記録用の2つのタイプの器具が使用されます。