地熱 - 資源評価


地熱資源評価とは、地熱システムの性質およびエネルギー生産能力の評価を目的とした調査や研究を言います。地表探査データ、調査井および生産井の結果、生産モニタリングデータなど、システムの開発における任意の時点または段階で入手可能なデータに基づいて、調査・研究が行われます。

Iceland GeoSurveyとの協働の下、GSEは、地熱資源評価フェーズに応じて幅広いサービスを提供しています。

  • 概念モデル

入手可能なデータとその解釈に基づいて構築されます。システムの性質や特徴に関して統一された一つのモデルに、それまでに得られたデータや解釈を集約します。概念モデルは抗井位置を決定するのにも利用されます。概念モデルはまた、静的および動的な数値貯留層モデル構築の基礎となります。

  • 容積法評価

容積法を用いた評価では、システムのエネルギー生産能力を評価します(静的モデリング)。モンテカルロ法がよく適用されます。

  • 地熱システムモデリング

適用する方法は、単純な解析モデルや集中定数系モデルから複雑な分布定数系モデルに及びます。目的は、地熱システムの性質と生産応答のシュミュレーションを行い、システムのエネルギー生産能力を推定することにあります。

  • 還元井の影響の推定

数値モデリングと最適抗井位置の決定により推定します。

  • 生産評価

化学的特性および支配的な貯留層状態に基づいた貯留流体特性の評価を行います。

  • フィールド開発の最適化

上記各フェーズの評価結果およびその他の関連する調査に基づいて最適化を行います。